エステではアートメイクの施術ができない理由

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エステではアートメイクの施術ができないのは

アートメイクは、針などを用いて皮膚に色素を入れる施術です。眉や口元などにメイクをしたような色をつけることで、忙しい朝の化粧時間を短縮できますし、汗によるメイク崩れが起きることもありません。それほど便利なアートメイクで知っておかなければいけないのは、エステでは施術できないということです。見た目を変えるということでエステでもやっていそうに思えるでしょうが、皮膚に針などを刺すという行為が、危険であることから医師免許を持っている人だけができることだとされています。もし、医師免許を持っていないエステのスタッフが、アートメイクをやったならば、医師法違反として逮捕されてしまうでしょう。

アートメイクの施術には医師免許が必要というのは、安全性の高い道具を使えるかどうかという問題でもあります。安全性が確認されているアートメイクの機器やインクというのは、医療機関だけが購入できるものです。もし、医師免許を持っている人のいないエステが、アートメイクに必要な機器を揃えようとするならば、海外から自分で取り寄せることになります。そうなれば、機器やインクが安全とは言えないので、施術を受ける人の体に何らかのトラブルが生じる恐れもあります。格安でアートメイクを施術するというエステを見かけたとしても、違法でありリスクもあることを理解して入らないようにしましょう。確実に医師免許を持つ人に施術をしてもらいたいならば、エステではなく美容クリニックや美容外科など医療機関であることが人目でわかるところに行ったほうが良いです。

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なお、アートメイクに似ているタトゥーについては、アートメイクよりも皮膚の深い部分に色素を入れるものですが医師免許は不要という判例がでています。タトゥーについては、自らを装飾するため、芸術性を表現するための社会的な風俗として行うものであり、医師免許を取得する中で学ぶ技術ではなく医師が独占して行う事態は想定し難いといったことが理由です。アートメイクに比べて、タトゥーには古い歴史があるとが、医師免許がなくても施術できるという判断になった要因と言えるでしょう。このようにアートメイクとタトゥーは、似ているようで法的な扱いが異なるので混同しないように注意しましょう。